試験では「傾向と対策」を勉強することで、試験問題もある程度分かります。

どのような問題が出てくるのかが分かれば、答えを導くことも難しくはないでしょう。

男女の関係もまた、これに近いものがあります。女性が男性に何を求めているのかや、どのような点を見ているのかさえ分かれば、あとは「答え」を用意するだけで良いのです。

モテる男性は、女性の特徴をよく理解していますので、いわばベストアンサーを用意していることでしょう。

一方、モテない男性は、そもそも女性が男性のどの点を見ているのかさえよく分かっていません。これでは残念ながらベストアンサーを用意することなどできません。つまり、モテない男性は、女性が男性のどのような部分を見ているのかを理解することが大切です。

極論ですが、自分以外

男性としては女性に優しくするのは当然でしょう。

この点はモテる男性もモテない男性も同じなのではないでしょうか。双方共に、女性には優しいでしょう。

もちろん優しさの形や、女性が求める優しさも細かい部分では異なりますが、おそらく女性に対して優しくしていない男性は、モテる・モテないにかかわらず、いないのではないでしょうか。

ではなぜモテる男性とモテない男性に分類されるのか。

その答えは、男性の優しさだけではなく、女性は他にもいろいろな部分を見ているからです。

極論してしまえば、女性は自分自身以外のことをすべて見ていると言っても過言ではありません。

分かりやすく言えば、自分にどのように接してくれているのかだけではなく、それ以外ということです。女性からすれば、優しくしてくれるのは「当たり前」と思っている節があります。

それもそのはず、先にもお伝えしたように、どの男性も好意を寄せている女性には優しいので、男性からすると、優しさは自分の性格を伝える上でアピールになると考えているかもしれませんが、女性からすると、優しさなどどの男性も持っている当たり前のものであって、決してアピールになる訳ではありません。

つまり、優しく接していることなど、何のポイントにもなりません。

アピールポイントというよりも、むしろ最低限必要なことという点では、入場券・通行手形のようなものだと考えておいた方が良いでしょう。



友達とどう接しているのか

女性が見ている点として、男性が友達とどのように接しているのかです。

友達と接している姿と自分と接している姿があまりにも違う場合、女性は残念ながら好意を寄せることはないでしょう。

モテない男性からすると、友達とはフランクに接し、好意を寄せている女性にはやや特別感をと思うかもしれません。しかし、これは女性からすると「面倒」にしか映りません。

なぜなら、友達に接している部分が素であることは女性もすぐに分かります。そして、自分に気を使ってくれているんだなと分かれば、慣れてきて気を使わなくなれば普通になるということもまた、女性は分かっています。

つまり、友達相手にも「親しき中にも礼儀あり」で、最低限の礼節を持っている男性はモテるでしょう。

しかし、友達には素っ気なかったり、例えば女性と一緒にいる時に急な連絡が着た際、女性に対してアピールしたいがために、「連絡は後でいい」と格好つけると、女性からすれば「私のことを特別扱いしてくれてありがたいな」ではなく、「慣れてくれば私もこうして後回しにされてしまうかもしれない」と思うことでしょう。

その点では、友達のことも大切にしておいた方が良いでしょう。

女の子への特別感をアピールしたいがために、友達をぞんざいに扱ってしまうモテない男性は多いのですが、残念ながら逆効果にしかなりません。



他の女性とどう接しているのか

これは特に婚活パーティー等での話ですが、女性は優しく接してくれるのは当然に感じている部分もありますので、自分以外の女性に対してどのように接しているのかもチェックします。

そして、これがとても難しい部分です。

なぜなら、あまりにも仲良くしすぎると、女性は嫉妬心を抱いたり、あるいは仲良くしている女性が自分よりも魅力的だなと思ったら「私なんて無理」と自ら身を引こうとしてしまいます。

一方で、ぞんざいに扱っているとそれはそれで「女性の敵」だとの心理が働きますし、好意を寄せてもらっているからこそ優しくしてくれているのであって、本質は本当は性格の悪い人なのではないかと思われることでしょう。

この点は匙加減がとても難しい部分ですが、モテる男性は分け隔てなく接するのが上手です。

特別扱いするでもなく、かといってぞんざいに扱うでもなく、まずは異性としてではなく、人として楽しい時間を過ごしたいと接していますので、そのような男性を見た女性は「感じの良い男性だな」と好印象を抱くことでしょう。

モテない男性は本命女性には優しくするものの、興味のない女性に対してはどこかつめたかったり、露骨に「貴方じゃないから」といった態度を取ってしまいがちなのですが、大人数でいる時のそのような態度は、他の女性にとってはマイナスになってしまう部分だと覚えておきましょう。



親に対しての態度

女性は男性が親に対してどのような態度をとっているのかについてもチェックしています。親は家族です。家族だからこそ甘えてしまう部分もあるでしょう。

その点は女性も分かっているのですが、必要以上にけなしたり、優先順位を後回しにする姿勢が露骨な場合、女性としてはマイナスポイントになるでしょう。

なぜなら、少なからず結婚を意識している女性であれば、家族に対してどのような態度なのかは、いわば「将来の自分がどういった態度を取られるのか」が見える部分です。

家族相手だからと甘えた言動・態度を取るということは、今は優しくてもいずれ家族になって長く生活を共にしていれば、次第に軽く扱われるようになるのではとの思いも抱くでしょう。

親を見られるというシチュエーションはそれなりに仲が進展している状態を想像するかもしれませんが、例えば一緒にいる時に電話がかかってきたり、LINEが来たり。

そのような時にどのような対応をするのかは女性はしっかりとチェックしています。女性を大切にしたい気持ちもよく分かりますが、女性を大切にすることと家族を蔑ろにすることはイコールではないはずです。

モテる男性は上手く工夫して双方を大切にしていますので、家族のことも股、大切にするよう心掛けましょう。



店員さんへの応対

店員さんにどのような応対をするのかもまた、女性はしっかりとチェックしています。

店員さんは、いわば「立場が低い相手」です。どれだけお客側が悪いとしても、店員という立場上謝らなければならないケースは珍しくありません。

そのおかげでモンスタークレーマーと呼ばれる厄介な存在も登場しているのですが、自分より弱い存在にどのような応対を取るのかは、人としてという部分が見え隠れする部分です。

言い返してこない相手だからと分かったうえで横柄な態度を取ったり、格好つけるかのように店員さんに怒ったり。男性からすると、格好良いところを見せたいつもりがあるのかもしれませんが、そのような姿を見せられた女性はどん引きです。むしろ知り合いだと思われたくないとさえ思うでしょう。

例え本当に店員さん側に過失があるとしても、怒鳴り散らす必要はありません。

淡々と対応すれば良いだけの話ですが、ここぞとばかりに怒鳴り散らしたり、あるいはあれこれ難癖をつけると、女性は「自分より弱い立場の人にだけ強いんだな」と思うことでしょう。

また、ともすれば「献花した時にはこうやって私のことを追い詰めるんだな」とも思われることでしょう。

仮に、女性のために怒ったとしても、怒鳴り散らした場合には良い印象を与えることはできません。

店員さん相手には丁寧に、例え明らかに相手が悪い時でもやみくもに罵倒するのではなく、冷静に対応することが求められます。



スマートフォンを使う頻度

一緒にいる時にどれくらいの頻度でスマートフォンを使うのかもまた、女性が見ている部分です。

これは浮気を疑っているということではなく、優先順位をチェックしていると考えると分かりやすいのではないでしょうか。

せっかく一緒にいるのにスマートフォンばかりを弄っていれば、女性とすれば「だったらスマートフォン弄っていればよいじゃん」「スマートフォン弄りたいならわざわざ会う必要がない」と思うことでしょう。

会社からや友人、家族からの緊急の連絡であればともかく、いつでもできるようなことをわざわざ女性の前で行うということは、女性にとっては「私の優先順位はスマートフォンの用事よりも下」と思うことでしょう。

ゲームのログインボーナスなど論外で、常にスマートフォンで何かをしているようでは、女性からすればうんざりしてくることでしょう。実はこれはモテない男性にとても多いです。

お互いの間を埋めるためにスマートフォンを使ってというケースもあれば、自分には友達がいるということをアピールするためにスマートフォンを使ったり。

しかしながら、女性とすれば悪い印象にしかなりません。逆の立場で考えればなぜいけないのか分かるのではないでしょうか。

もしもですが、一緒に遊んでいる女性がスマートフォンばかりを弄って居たら、「そちらを優先してください」「それ、今じゃなきゃダメなの?」と思うのではないでしょうか。



自分の話を覚えてくれているか

女性は会話に於いて、ゴールを求めているのではなく、会話そのものを楽しむというスタンスであることは有名です。

そのため、モテる男性は相槌がとても上手です。会議や研究ではありませんので、会話の中で何かを導く必要性はありません。

だからこそ、女性の言葉に対して正論を述べる必要はありません。相槌こそ、ベストアンサーなのですが、一方で、何を喋ったのか案外覚えているものです。

そのため、時には聞き返してきたりもするのですが、適当にあいつぢを打っているだけの場合、話そのものを覚えていませんので、女性から「適当に相槌を打っていただけ」だとバレてしまうことでしょう。

聞き役になることこそモテる男の条件です。この点はモテない男性もご存知のことでしょう。

しかし、聞き役になるということは、話もそれなりに覚えておく必要があります。

とりあえず相槌さえ打っていればよいというスタンスでは、女性に露呈した際、良い印象になる訳がありません。

むしろ「話を聞いていない人」とマイナスな印象になってしまいがちです。

一字一句覚えろという訳ではありませんが、どのような話だったのかニュアンス位は覚えておきましょう。

覚えておくだけで、「私の言葉を覚えてくれている」「意外としっかり聞いてくれている」など、ポジティブな印象を与えることになります。

お金の使い方

お金の使い方も女性がしっかりとチェックしている部分です。

恋人という関係であれ、いずれ結婚して夫婦になるにせよ、金銭感覚があまりにも違う相手とはなかなか関係の持続が難しい物です。

女性からすれば、男性はお金持ちであってほしいとは思うことでしょう。しかし、浪費が激しければ後々苦労させられることが分かり切っています。

一緒にいる時にデートの費用を負担してくれる程度であれば好印象でしょう。

しかし、例えばスマートフォンのアプリに大金を課金していたり、毎日の食費がやたらと高かったり。

決して生活必需品ではないものに、むやみに大金をかけている姿を見れば、「結婚したら苦労する」「金銭感覚が合わない」と思われることでしょう。

決して自分の収入の余裕の範囲内ではあっても、女性からネガティブな気持ちを抱かれることになりますので、女性に対して「お金を使っています」というアピールはほどほどにしておいた方が良いでしょう。

収入に見合っていない場合、借金があるのではないかと疑われることにもなりかねません。



まとめ

このように、女性は男性のいろいろな部分をしっかりとチェックしているものです。

見ていないようで案外見ているものですので、油断せず、常に女性の視線があるものだと思うのはもちろんですが、これらのことを頭に入れておくだけでも、女性にネガティブなイメージを持たれることを回避できますので、ある程度覚えておくと良いでしょう。

特に、良かれと思って行っていることがあるとすれば、すぐにでも控えるよう心掛けましょう。